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MediaNet≫No.11 2004≫信濃町メディアセンター所長に就任して
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ナンバー11、2004年 目次へリンク 2004年10月1日発行
巻頭言
信濃町メディアセンター所長に就任して
小安 重夫(こやす しげお)
信濃町メディアセンター所長
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 昨年10月より信濃町メディアセンター所長ならびに北里記念医学図書館長を拝命いたしました。いうまでもなく,北里柴三郎先生は塾医学部の創始者であるとともに,日本の近代微生物学や免疫学の祖でもあります。私は医学部では微生物学・免疫学教室におきまして免疫学の教育と研究を担当させていただいておりますが,この教室もまた北里先生を祖と仰いでおります。昨年は北里先生の生誕150周年を記念いたしまして,医学部と私共の教室・同窓会の共催で記念講演会と祝賀会を開催させていただきました。このようなことから,教室の末席を汚すものとして,また一免疫学者として,北里先生の名を冠した,我国でも有数の歴史と規模を誇る図書館のお世話をさせていただくことは大変光栄なことと思っております。
 昨年は,看護短期大学の閉校と看護医療学部3年生の信濃町キャンパスにおける教育の開始に合わせ,旧看護短大図書室の蔵書を移動し,地下書庫に展開する作業を行いました。さらに,従来の選書基準を見直して資料購入の幅を広げるとともに,看護医療学部の学生に対するガイダンスを行うなど,新しい体制への移行に積極的に取り組みました。今後は医学部,看護医療学部の需要をくみ上げ,さらにサービスの充実を図ってゆく予定です。医学部と看護医療学部の2学部を擁するキャンパスとなりましたことから,医学メディアセンターという名称も信濃町メディアセンターと改称されました。
 いずれの図書館におきましても,年々増加する蔵書の管理は永遠の課題です。安定した蔵書をいかに構築するかという課題の中,医学,看護医療学,理工学分野においては電子ジャーナルをどう考えるかが重要です。スペースをとらないという利点の反面,購読を中止した後のアーカイブへのアクセス権をいかに確保するかなど,解決しなければならない問題が多いことも事実ですが,雑誌の分野では今後の主流になることは間違いないと思います。
 今年は書庫の狭隘化対策の一環として,1980年から1985年に出版された図書・雑誌約4万冊を山中資料センターへ移管します。多くの電子ジャーナルでアーカイブへのアクセスが拡充している現在,医学,看護医療学,理工学分野の雑誌のバックナンバーは遠隔地の資料センターにおいても大きな問題にはならないと考えております。もちろん,「北里に行けば大概の洋雑誌はある」という期待から,北里で原本を読みたいという方がおられる可能性は否定しません。しかし,文科系の各学部に比較した場合,その数は圧倒的に少数であり,古い文献もコピーを山中資料センターから取り寄せることで対応できる場合がほとんどであると思います。
 山中資料センターは今回の資料の移管で満杯になります。現時点では山中資料センターに新たな書庫建設の計画はありませんが,信濃町メディアセンターとしては今後も山中資料センターを利用できるような体制を作っていただけるよう働き掛けていくつもりです。もちろん書庫狭隘化は全てのメディアセンターに共通の問題であることから,メディアセンター本部を中心として「全塾書庫問題検討委員会」が設置され,各地区の所長・事務長の参加のもとで中・長期的な計画の提案がなされるにいたっております。将来的な問題解決へ向けて今後の推移を見守りたいと思います。
 洋書・洋雑誌を中心とする医学図書館にとって,為替の変動は一大関心事です。昨年は幸いなことに為替が円高で推移いたしましたために,洋雑誌の更新も大きな支障がなく行うことができました。今年はどうなりますか。予断は許しませんが,できる限り利用者の方々のご希望に添えるように努力してゆくつもりです。さらに,電子ジャーナルやデータベースを上手に利用していただくための電子リソースガイダンスやオリエンテーションプログラムの充実,ホームページを介したオンラインリクエストの発展など,本年も利用者の方々に快適に利用していただくための努力を続けてゆく予定です。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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