外国雑誌は毎年値上げされるものが多く,為替レートにも翻弄される。一方,予算と書架スペースには限りがある。湘南藤沢メディアセンター(以下,当センター)でも,電子ジャーナルの導入などを機に購読雑誌の見直しを行ってきたが,2007年度には,専任教員を対象にアンケート調査を行い,外国雑誌の大幅な購読見直しを行った。
湘南藤沢は1990年開設の後発キャンパスで過去の蔵書蓄積がない為,他のキャンパスの蔵書を含めて全塾の蔵書を活用する姿勢で蔵書構築を行ってきた。研究領域も年々変化していく傾向があり,創設15年を超えて役目を終えたタイトルなど,必要性の低いものを把握して整理し,必要性の高い雑誌の維持と新規タイトルに予算を振り向けたいという目標の調査であった。対象雑誌は,中国語等も含めた外国語の一般雑誌とした。電子媒体のみのタイトルも含めた。該当するタイトル665誌を10分野に分け,担当分野のみの一覧も可能とした。回答方法は,購読継続を希望するタイトル30誌以内を選択。希望タイトルは,冊子で必要か,10年以上遡って必要かも回答。各タイトルについて,購読不要,他地区メディアセンターにあれば良い,との回答も可能とした。希望,不要どちらでも理由の記載をお願いした。アンケート依頼は,Excelファイルを電子メールに添付し,7月上旬に,2学部1研究科の専任教員137名に送付した。
8月上旬までの回答教員は36名。中止を含め何らかの回答があったタイトルは321誌であった。当センタースタッフで検討の上,166誌を中止候補とし,9月中旬に再度,専任教員に告知した。中止候補に対し9名から49誌について意見が寄せられた。継続希望,塾内・国内の所蔵状況,利用状況,価格,各分野での主要度などを判断材料としてスタッフで再度検討し,110誌を中止と決定した。中止によるキャンセル額は約700万円。新規購読タイトルは14誌,約50万円となった。このアンケートの結果は,2008年度以降も,電子化や購読中止決定の参考としている。
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