デジタル時代の図書館と出版

 基調講演:長尾 真 国立国会図書館長
      「ディジタル図書館サービスと出版界」

 パネルディスカッション:
  「デジタル時代の図書館と出版――新たな枠組みと課題」

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  ■日本出版学会 春季研究発表会 特別シンポジウム
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「デジタル時代の図書館と出版」

 基調講演:長尾 真 国立国会図書館長
      「ディジタル図書館サービスと出版界」

 パネルディスカッション:
  「デジタル時代の図書館と出版――新たな枠組みと課題」

  パネリスト 菊池明郎(筑摩書房)
         小澤正和(日本大学法学部図書館)
         小池信彦(日本図書館協会)
         長尾 真(国立国会図書館)
         橋元博樹(東京大学出版会)
  司  会  植村八潮(東京電機大学出版局)

 日 時:2008年4月26日(土)15:00~18:00
 会 場:日本大学法学部 三崎町校舎本館
      〒101-8375 東京都千代田区三崎町2-3-1
 交 通:JR総武線・中央線「水道橋」駅 徒歩3分
     都営地下鉄三田線「水道橋」駅 徒歩4分
     都営地下鉄新宿線・三田線「神保町」駅 徒歩5分
     東京メトロ半蔵門線「神保町」駅 徒歩5分
     http://www.law.nihon-u.ac.jp/access/index.html
 
 参加費:会員 1,000円 一般 3,000円
 懇親会:6,000円〔予定〕(18:30~20:30)
 申込先:日本出版学会事務局
      FAX:03-5684-8892
      e-mail:infoshuppan.jp
 *お申し込みの上,ご参加下さい。参加費は当日会場にて受け付けます。

 日本出版学会は2008年度春季研究発表会において,出版物のデジタル化
による情報流通を検討する上で,出版界と図書館の連携と課題をテーマにし
たシンポジウムを開催する。基調講演に長尾真氏(国立国会図書館長)をお
招きし,続くパネルディスカッションでは長尾氏に加え図書館,出版社の関
係者による議論を予定している。
 デジタル環境が普及した今日,文字・活字を中心とした情報流通は,さま
ざまな局面で出版物流通からデジタル流通への移行期をむかえている。長年,
印刷物により安定的に営まれてきた情報の〈発信・流通・蓄積/消費〉サイ
クルが急速に変化しており,このサイクルを構成する出版界と図書館でも,
さまざまな取り組みを行っている。
 電子出版市場は,国内ではケータイ小説などが市場を牽引しており,国外
ではアマゾンの参入により電子書籍リーダーのブームが再燃している。一方,
大学図書館では電子ジャーナルが普及し,機関リポジトリによる情報発信も
射程に入っている。また蔵書のデジタル化や貸出サービスが話題ともなって
いる。今後,電子書籍が普及し公共図書館により有効利用されることで,活
字離れや出版不況が叫ばれる中で,新たな読者の育成にもつながることも期
待されている。
 しかし,昨今の出版界と図書館間の話題は,必ずしも新たな枠組みに向け
て前向きな議論が行われていたとは言いがたい。そこでシンポジウムでは,
出版物の電子化に図書館がどのように関わるのか,そして電子化された出版
物を利用に供するためには,制度的,経済的,技術的にどのような枠組みが
必要なのか,それぞれの立場から問題点を出し合い,方向性や課題を確認し,
図書館と出版社で認識を共有するための場にしたいと考えている。