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ナンバー17、2010年 目次へリンク 2010年11月30日発行
スタッフルーム
編み物でうるおいを
井口 知子(いぐち ともこ)
理工学メディアセンター
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 ここ1年ほど編み物にはまり,せっせせっせと編んでいる。きっかけは作り溜めていた“アクリルたわし”がなくなったことだ。編み物自体は,何年かに一度,冬に少しだけ触って遊んでいた。最後まで作り上げることが出来ずに全てをほどいてその冬を終える。また数年後に手を伸ばして未完成で終わる,という無駄な繰り返しばかりだった。
 折角やる気になったのだからと「小さくても完成させること,日常で使えるものを作ること」を目標にした。単純な模様や形でもカラフルであれば可愛く作れるもの。どうせならもう少し複雑な色模様のものを作ってみようと思った。
 まずは忘れかけている編み方の基本をインターネットで探すことにした。基本の編み図記号を覚えれば,ある程度の編み図が読める。このような基本情報が,本を買わなくても簡単にインターネットで手に入る。昔は図書館で雑誌を借りて覚えられないうちに返却期限が来た。上達しなかったのはそのせいか。最近は編み方の動画も公開されていて,複雑な編み方は動画での解説が非常に頼りになる。
 編み図も同様で,手芸関係会社のポータルサイト,自作手芸品の投稿サイト,個人サイトなど,様々なホームページに編み図が公開されている(無料のものもたくさんある!)。写真も掲載されているので,目についたいくつかの“たわし”作りに挑戦。なんとか成功!これに味を占めてひたすらに編んだ。飽きやすい私が1年経った今でも続けられている。
 もちろん,発売されている編み物本は写真集としてもデザイン集としても素敵なものが沢山あり,本屋に立ち寄るたびに覗いてしまうが,手を伸ばさないように気を付けている。仕事で出版情報が回覧されてくるたびに,500番台あたりで手が止まってしまうのは内緒だ…。
 最初の目標「使えるものを作り上げる」を達成したので,作ることの喜びを知ってしまった。夢中になって“たわし”や“コースター”を編み,作りすぎたので周りの人に差し上げたところ,皆さんが大変喜んでくれたので調子に乗ってさらに編んだ。
 そのうち“たわし”に飽きて,“あみぐるみ”に挑戦。編み図の通りに編んで,指示された通りに部位をはぎ合わせる。ちょっと不格好な“うさぎ”が出来上がった。自分で人形が作れるとは思ってもみなかった。自分で作った人形は愛しい。形がゆがんでいても,目鼻口がきれいでなくても,本当に可愛く思える。“うさぎ”や“かめ”をパソコンの横や本棚に飾ってみた。自宅に癒しスポットが増えた。あまり部屋に飾りつけをしないので,ぬいぐるみはほとんど持っていなかった。編み物を始めたことで1年前に比べると自宅に潤いが出たような気がする。
 実は職場にも2体進呈し,お当番目印として活躍してくれている。自分の机の上にもうさぎとペンギンとねずみが転がっていて,出勤すると出迎えてくれる。癒されているのは自宅だけではない。
 この一年間で毛糸・レース糸を100玉ほど購入した。作ったたわし・コースターは数知れず…。贈り物として旅立ったものがほとんどだとしても手元に残っているものも多い。うーん,いくら楽しくても計画的に作らねば。でも街で“編まれたもの”を見るたびに,ちょっと頑張れば私にも編めるかも?などとついつい考えてしまう。一つ完成するとまたもう少し複雑なものへと手を伸ばしたくなるのだ。次は何に挑戦しよう?編み図や写真を見て回るのがとても楽しい。
 最後に,事の発端となった“アクリルたわし”だが,これは本当に優れものだ。コップの茶渋にお困りの方,ぜひ一度使ってみてほしい。最近は編んでいないが,なくなったらまた大量生産するだろう。欲しい方はご一報下さい…(?)

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