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ナンバー17、2010年 目次へリンク 2010年11月30日発行
コラム
Twitterを考える
長坂 功(ながさか いさお)
湘南藤沢メディアセンター
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 湘南藤沢メディアセンター(以下,当センター)では2010年7月からTwitterアカウントを運用し,ウェブサイトサービスの延長線上の位置づけとして試行している。これはもちろん時流に乗った新しい試みをすることで,利用者とのコンタクトポイントを広げ,普段は来館していない学生にも来館を誘導する,といった狙いもある。
 Twitterを開始するにあたっては,最低限の申合せ事項をスタッフ内で調整し,10項目程度を明文化した。未確認の情報は発信しないとか,著作権に配慮するとか,ネット上で配慮すべきエチケットのことなど,一般的な項目である。具体的には,当センターのスタッフが自発的につぶやいているので,コメントの後には誰がつぶやいたのかわかるように名前やイニシャルを記載することにしている。そのため,ある程度はツイートからスタッフの顔が見えるような印象を伝えられればと期待している。実際にツイートを重ねていくと,発信するツイートのTL(タイムライン)に複数人が関わっているものの,ツイートのジャンルや数は自然と調和がとれている感触である。さすがソーシャルメディアである。
 もちろんTwitterには様々な活用のバリエーションがあり,リプライやリツイートなどのコミュニケーション機能や専用ソフト・関連サービスなどは十分に生かし切れていないところもある。また,評価が定まっていないツールゆえ,Twitterそのものの今後についてもまだまだ未知なところが多い。サービスとしての位置づけには揺れがありそうだが,Twitterを利用することで当センターのニュースや動き,サービス内容がある程度は把握できるようになりつつあるので,実用的にも十分である。補完的な役割だけを想定せず,むしろ公式ウェブサイトの方を補完的にみる利用者が出てくることも考えておきたい。
 Twitterに限らず,ICTの活用はこれからの図書館にとって不可避である。資料やスタッフの専門性をどう結び付けていくかという本質的な議論はあるにせよ,これまでの蓄積とサービスに安堵し,ただ悠然と構えているだけでは利用者のニーズを掴むことは難しくなっていくのではないかとも思う。積極的にコミットし,動く姿勢を出したい。また組織の個人としても主体的に情報発信を行い,外部とつながることで活路を見出していきたいと思う。

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