1 はじめに 2003年4月に発足した全塾研修委員会(以下,研修委員会)も今年で4年目を迎えた。発足1年半後に本誌11号でメディアセンター研究発表会について報告したが,以降の報告として,ここでこれまでの活動を振り返ってみたい。
2 研究発表会 毎年11月の三田祭期間中に,半日を使ってメディアセンター研究発表会(以下,研究発表会)を開催している。前半がメディアセンター内各委員会の活動報告,後半が研究発表という構成で,どちらも概ね好評である。研究発表については,第1回と第2回は公募,第3回は当時進められていたいくつかのプロジェクトについて,関係者に報告してもらうという形をとった。 研究発表会の内容については,メディアセンター本部ホームページ(http://www.lib.keio.ac.jp/)の「研修」に記録を掲載し,PowerPointなどの資料も公開しているので,そちらを参照してほしい。さらに,研究発表の一部は,研修委員会の推薦により,本誌その他の雑誌に論文発表(注1)されている。
3 海外研修報告会ほか 2003年に始まったトロント大学図書館研修をはじめ,海外研修についての報告会(注2)を開いている。何回かポリコムで各メディアセンターを結ぶという形をとったが,各地区から一箇所に集まる手間を省くという利点がある一方,PowerPointなどの画面が見えにくいといった欠点もあるため,今後もケースバイケースで対応したい。 また,研修委員会主催の研修会以外に,外部との共同開催の研修会(注2)にも運営側として参加した。
4 これから 年に1度の研究発表会は定例化しつつあるが,義塾の研修予算が全面カットとなった今,研修および研修委員会のあり方について改めて考えていく必要があるだろう。職員がよりよい業務を実践出来るように,新しい知識や技術を習得する場,情報交換の場,また新たな刺激を得る機会としての研修会を今後も提供していきたい。
注 1)研究発表会で発表されたのち,論文掲載されたものは次の通り.
田中真紀,吉井由希子.図書館Webサービスの現状と今後の展開.MediaNet. no.11, 2004.10, p.39-41.
山田摩耶.日吉メディアセンター企画展示の変遷.MediaNet. no.11, 2004.10, p.66-69.
園原麻里,詫摩典子.人事交流に想う:この1年を振り返って(私の提言).塾監局紀要.no.31, 2004.11, p.80-90.
2)これまでに開かれた海外研修報告会およびその他の研修会は次の通り(塾内発表者は敬称略).
2004.4.21.トロント大学図書館研修報告(三田新図書館AVホール)発表:村田優美子
2004.7.1.丸善共催シンポジウムe-プロダクツ講演会「“Archiving and Preservation of Electronic Publications”電子出版のアーカイブと保存」(三田キャンパス北館ホール)
基調講演1 オランダ王立図書館副館長 Mr. Johan F. Steenbakkers
基調講演2 国立国会図書館 植月献二氏
パネルディスカッション
2004.10.1 トロント大学図書館からの交換研修生報告(遠隔開催)発表:リン・クツカケ氏
2005.7.21.トロント大学図書館研修報告(遠隔開催)発表:岡本聖
2006.3.14./2006.3.17.国外集合研修およびトロント大学図書館研修報告(日吉来往舎/三田新図書館研修室)
国外集合研修報告:佐藤康之ほか6名
トロント大学図書館研修報告:島田貴史
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