プロジェクトの概要

 大学図書館で利用できる日本語での電子学術書はほとんど増えない一方で、電子ジャーナルや電子学術書の普及で、英語、中国語など外国語の資料は、インターネットで全文を利用できることが当たり前になりつつあります。
 大学図書館で使える日本語の教育用の電子学術書利用促進のために、学術書のデジタル(電子書籍)化の実験プロジェクトを開始します。学術出版社からコンテンツの提供を受け、電子化とシステムを担当する会社の協力を得ながら、実際に学生等が利用(閲覧・貸出)できる、電子学術書プラットホームを作り、利用者からの反応と評価を元に、今後の電子書籍化の方向性を探っていきます。
 利用者は学習や研究等で使っている資料の一部を24 時間、自宅からも利用できるようになります。また、資料が貸出中で利用できないという状況も改善される等、電子書籍ならではのメリットを享受することができます。
 著作権の残っている日本語の学術書を出版社の承諾の元、デジタル(電子書籍)化し、これらを閲覧・貸出できるサービスは、日本の大学では初めての試みです。